2009年11月04日

釣りキチ三平 DVD発売!

三平












思わず目頭が熱くなってしまった。

2日かけて奥渓へ分け入り、

伝説の巨大イワナに滝壺に引き込まれても、

ツーハンドバンブーを離さない三平。

「ヤだー! サオを離したら、もうチャンスはないんだ!」。

かっこいい! 巨大魚を求める釣り人なら、誰しも共感してしまう。

 

先日、石狩川イトウの会のイトウ放流後のバーベキュー懇親会で、

釣りキチ三平、好き?

と皆さんに聞くと、全員が大好きとのことで、

単行本をすべて揃えている大ファンも数人いた。

返事をしてくれた皆さん3040歳台、
三平を読んで釣りを始めた世代だ。

で、映画観た?

と聞くと、全員が観ていないという。

なぜか。

皆さん「実写版は、イメージがくずれちゃう」らしい。

なるほど。好きな小説の映画化に感心することは稀といっていい。

 

僕は、世代が上だから三平で育ったわけではないので、

すごく感動してしまった。

『おくりびと』も映画館で観たが、

この作品でアカデミー賞外国映画賞に輝いた滝田洋二郎監督だけに、

三平にも東京と秋田の山奥で暮らす家族の絆が温かく描いている。

それに、バックグラウンドの秋田の自然がいい。

そして何より、釣りにウソがないのだ。

 

実は、発売されたDVD版には、

メイキング&インタビューなどの特典映像と、

裏ネタ満載のブックレットが付いている。

そこに、小社の鈴木社長とFlyFisher 誌の滝編集長がふんだんに登場している。

今回の三平のメインシーンはアユ釣りとフライフィッシング。

2人は、その技術指導を徹底的にした。

三平がアユ釣りトーナメントでウデ自慢たちをなぎ倒すところなんか、

思わず「う〜む、なるほど」とうなってしまったし、

三平役の須賀健太クンや

魚紳役の塚本高史さんのフライキャスティングには正直驚いてしまった。

さすが滝田監督。

おくりびとでもそうだったが、

バックグランドを含め徹底した映像表現は素晴らしいとしかいいようがない。

漫画ではない釣りキチ三平、

釣り好きはもとより、

家族で観るのに最近にない作品だと思う。

(若杉)



northanglers at 10:33│Comments(0)TrackBack(0)clip!

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