2014年09月12日
20年目の忠類川
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水産資源保護法により
日本の河川内において
サケを釣ることは基本的に禁止されているなか、
「有効利用調査」という名目で風穴を開け、
国内で初めて
サーモンフィッシングが楽しめるようになった忠類川。
その取り組みが今年で20年目を迎え、
先週末にイベントが開催されました。
詳細は10月8日発売の119号で掲載します。
なお、現在発売中の118号では
20年もの運営に立ち上げから尽力してきた
「忠類川サケ・マス有効利用調査実行委員会」
副実行委員長の藤本靖さんが
リバーサーモンのタクティクスを解説しています。 こちらもぜひ、ご覧ください。
私は久々に忠類川に行きましたが
まず驚いたのは、ゴミがひとつも見当たらないこと。
管理が徹底されているのでしょうが
本当に気持ちよく釣りができます。
今年はすでにシロザケが多数遡上していて
当日は“川のライオン”に何尾も出会えました。
もちろん銀毛もいいですが
婚姻色が出て歯が牙のように突出してきた
オスのシロザケは迫力満点です。
あの西山徹さんは晩年、
忠類川の畔に住んでシロザケをねらいました。
それくらい当地のロケーションと
サーモンフィッシングが魅力的だったのでしょう。
チュウルイはアイヌ語で「激しい流れ」を意味しますが、
急流で掛けるシロザケの強さには脱帽です。
海岸のサーモンフィッシングでは
未だに場所取りなどのマナーの悪さが指摘され、
それが嫌でサケ釣りをやらない方は少なくありません。
そんな方は一度、忠類川を訪れてみてはいかが?
「これぞ北海道」といえる自然のなかで
悠々としたサーモンフィッシングを満喫できるはずです。
(平澤)